オークランドで近年起こった投資詐欺事件について
ポンジ・スキームで6年間投獄
2019年7月24日、顧客から700万ドル以上を騙し取った外国為替ブローカーに6年の懲役判決が下りました。
ケルビン・クライヴ・ウッド(70)は、Serious Fraud Office(SFO)による捜査で逮捕され、「Obtaining by deception(不正行為による取得)」と「Theft by person in a special relationship(特別な関係にある人による窃盗)」の有罪判決を受けました。
ウッド氏は、外国為替仲介業による損失が発生し始めた後、ポンジ・スキームを始めました。彼は別の出資者から新たに集めたお金を、以前からの投資家への配当や投資元本の払い戻しに回していました。
8年間で被害投資家18人、被害総額は700万ドル以上に及びました。
ウッド氏は固定金利の定期預金、外貨購入、一般投資、外国為替取引等の名目で、顧客から自らが経営するForex(NZ)LtdとForex NZ 2000 Ltdを介し資金を受け取っていました。顧客は投資時に元本にリスクはないと説明を受けていました。
Financial Markets Authority (FMA、ニュージーランドの金融庁)は2017年5月に本件の調査をSFOへ指示していました。
外国為替ブローカーによる文書偽造罪
会社の財務状況を偽装するために偽造文書を使用したとしてSFOにより逮捕された外国為替ブローカーが2019年7月、オークランド地方裁判所で47の「Using forged documents (偽造文書使用)」罪を認めました。この罪はラッセル・アンガス・マハール被告(52)が経営する外国為替サービスを提供するForex Brokers Ltd (FBL)に関連しています。
マハール氏は、車販売業者やその他の輸入業者等の顧客に偽造文書を渡し、FBLが経営難に陥っていることを隠し、ビジネスが成功しているように見せかけていました。
SFOのRajesh Chhana氏は「彼が正直に経営の失敗を認めていれば、顧客の損失の大部分は避けることが出来ただろう」と述べました。
同社は2017年4月に清算され、2018年11月にマハール氏は破産宣告を受けました。